池田先生の平和提言に学ぶ——新たな歴史を切り拓く励ましの連鎖
2023年1月の「ウクライナ危機と核問題に関する緊急提言」を学び、池田先生が核問題の本質とその打開策について論じられていることに深い感銘を受けた。
池田先生は、戸田先生の「原水爆禁止宣言」を通し、核問題の解決には核の使用を正当化する思想の根を断ち切る以外にないことを明確に示されている。
その上で、政治的立場にある人々の徹底的な自制と共に、民衆の核の脅威に対する諦めを食い止め、民衆の手で核兵器を禁止する道を開くことが重要であると訴えられている。
第2次世界大戦以降、最も核使用を巡る緊張がエスカレートしている現実に加え、気候変動に伴う異常気象の頻発や、新型コロナウイルス感染症のパンデミックなど、多くの深刻な問題について、地球規模で同時並行に解決を図っていかねばならない事態となっている。
これに対し、池田先生はキューバ危機を乗り越えた際の歴史創造力を、今再び、世界中の国々が協力し合って発揮することを呼びかけられており、これこそ核問題を始めとする現代の困難な状況を切り開く鍵になると痛感した。
これまでも私は、毎年の池田先生の平和提言から、世界中の民衆が連帯し、無力感や諦めを打ち破り、自らの手で歴史を切り拓いていくことが重要であることを学んできた。
そして、民間企業でエネルギー関連の研究開発とエンジニアリングに携わる立場として、微力ながら世界のエネルギー問題の解決に貢献しようと精一杯の挑戦を積み重ねてきた。
今この時に生きる人類の一員として、人類の未来を共に創るべく、世界中の民衆が個々人の活躍する分野で力を発揮し、同じ目標に向かってベクトルを合わせて挑戦をした時、多くの困難を乗り越え、新たな歴史が創造できるのではないだろうか。
さまざまな課題を共々に乗り越えていくために、周囲の人々と励まし合い、諦めそうになる気持ちを希望へと転換していく、励ましの連鎖が重要だと痛感する。
その励ましの連鎖こそが、新たな歴史を創造する根源であると確信し、更なる挑戦の日々と歴史創造を誓うものである。
池田先生の平和提言はこちら(創価学会公式サイト)
ウクライナ危機と核問題に関する緊急提言「平和の回復へ歴史創造力の結集を」2023年1月11日