池田先生の平和提言に学ぶ——身近なところから希望の連帯を
1983年より40年間に渡り、池田先生が平和提言を発表されてきたことへの深い感銘と感謝と共に、これまで以上に、私たち一人ひとりがその想いを改めて深く学び、行動に移していくべき時が来ていると感じます。
池田先生は、2022年7月のNPT再検討会議への緊急提案、そして2023年1月の緊急提言や随筆「SGIの誇り」を通して、世界が直面する危機に対して、仏法を基調とした平和構築への具体的な活路を示してくださっています。
池田先生が記された「最も小さな単位である。一対一の「人間」と「人間」の交流を大切にするのだ。最も身近な使命の国土である足元の「地域」から、友情と貢献の輪を広げよう」との思いを、私自身が強め、より具体的な行動に移し、身近な人に広げ、動いていかなければいけないと、決意しました。
先述した提言で池田先生は、世界的課題という大きな問題に見えることでも、一対一の対話が大切であることを示し、小さな単位であったとしても、地道に善の個の連帯を広げていくことが、問題解決につながっていることを教えてくださっています。
“核兵器”や“戦争”といった言葉や出来事を前にした時、一個人では何もできないであろうという、諦めや無力感を抱いてしまうことが少なくありません。
心理学の分野では、あることを回避できない状態で長期間ストレスにさらされると、回避できる状況になっても自発的に回避行動を起こさなくなることが知られており、これを「学習性無力感」と呼んでいます。
しかし、学習性無力感は小さな成功体験を積み重ねていくことや他者とのポジティブな関わりをもっていくことで克服への道があると考えられています。
同様に、「大きすぎて個人では解決できない」と感じさせられてしまうような国家的な出来事であったとしても、「国」はあくまで一個人が集まって構成されているものであり、その一人ひとりの個人が善の連帯で繋がっていくことが最も重要である――。池田先生は、このことを明確に示してくださっていると感じました。
私自身が、身近な一人ひとりにポジティブな関わりをし、対話による希望の連帯を広げていけるよう、学び、具体的に行動を起こしていきます。
池田先生の平和提言はこちら(創価学会公式サイト)
NPT再検討会議への緊急提案 2022年7月26日
ウクライナ危機と核問題に関する緊急提言「平和の回復へ歴史創造力の結集を」2023年1月11日