創価学会が海外で広がるワケ 世界広布伸展の模様に触れて
コロナ禍前の話になるが、私の住む地域の会館に、研修で来日したブラジルのメンバーがやってきて交流会が行われた。信仰体験などは当然、言葉が通じないので通訳されるのだが、御本尊に向かう時だけは、国籍関係なく場内にいる全員が同じ題目を唱えていて、ちょっと感動した記憶がある。
創価学会の信仰は、世界192カ国・地域に広がる。日本が承認している(日本以外の)国の数は「195」だそうなので、メンバーがいない国を探す方が難しそうだ。
鎌倉時代に日本で始まった日蓮仏法が、なぜこれほど多くの国で受け入れられているのだろうか。自作のマイ聖教ノート(好きな聖教紙面のファイリング)を見返しながら、外国で仏法が広がる理由を考えてみた。
カリブ海のドミニカ共和国では
メキシコの東にあるカリブ海に浮かぶ島国の一つ、ドミニカ共和国。野球がめっちゃ強いということ以外、どんな国か知らなかったが、この国にも学会のメンバーがいる。2017年の紙面には、この国で最初に学会の信仰を始めた人の様子が描かれている。大体、以下の内容だ。
・戦後の日本政府による移住政策で、多くの日本人がドミニカに渡った。
・「カリブの楽園」とうたわれ、たくさんの人がこぞって移住したが、実際には劣悪な環境だったので、大半が帰国したり、他の国に移ったりした。
・絶望的な状況に追い詰められ、長く生きられないことを覚悟した一人の男性が、日本にいる母に“私からの便りが届かなくなったら、死んだものと思ってくれ”と手紙を出したところ、母から創価学会の信仰を勧められる。
・その男性は「宗教なんかで変わるわけがない」と思っていたが、どうせ長くはない人生だから、親孝行のつもりでやってみようと始めた。
・仏法を実践する中で、不思議と商売がうまくいくようになり、生活が安定した。その姿を見ていた他の日本人移住者の間に仏法が広まり、やがて現地の人も信心するようになった。
説明よりも「○○」が先だった
以前、創価大学に留学経験のあるドミニカの友人から、この人のことを教えてもらったことがある。
一番驚いたのは、最初に学会に入会したこの男性が、現地の言語(スペイン語)をほとんど話せないということだった。(移住してからずっと働き詰めで、語学を学ぶ機会はなかったみたい)
現地の言葉をほとんど話せないのに、どうやって、信仰を広めていったのか。
聞いたところによると、貧しい小屋のような家で大声で「南無妙法蓮華経」と題目を唱えていると、近所の人たちが窓から興味津々にのぞいてきたり、ふざけて小石を家に投げてきたそう。そういう興味を示した人たちに、「一緒にやってみないか」と勤行を教えていったらしい。
勤行とは、朝晩2回、法華経の一部を読経するのだが、当時は今よりも長く、時間がかかった。しかも漢字圏ではない国の人が勤行を覚えるのは並大抵ではなかっただろう。ゆっくり教えると1時間以上かかったそうだから、教える人も教わる人も大変だ(しかも毎日!)。現地の人は、宗教自体への抵抗感はあまりないという。しかし“熱し易く冷めやすい”人が多く、継続できる人は少なかったみたい。
それでも、自分一人で勤行ができるようになった人たちが、仕事や人間関係などの悩みを次々に克服していき、その変わっていく姿を見て信心する人が徐々に増えていった。
それまで私自身は、世界各地に仏法が広まったのは、きっと、“語学堪能な学会員が、現地の言葉で分かりやすく仏法の説明をしていったのだろう”と思っていた。しかし、ドミニカでは、仏法を言葉で詳しく説明するよりも前に、勤行・唱題の実践を通して信仰体験を掴んだ人たちが現れたことによって広まったのだ。 私も、友人に学会の信仰を知ってもらおうと、あれこれ語ることもあるが、ついつい理論的な話ばかりしてしまうことがある。
それよりもまず、「悩んでいるなら、一緒にやってみようよ」と気軽に誘ってみる。その一言から、世界に大きく理解の輪が広がっていくんだと思った。
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— soka youth media(公式) (@YouthSoka) December 24, 2022
【創価学会が海外で広がるワケ 世界広布伸展の模様に触れて】
「説明よりも『○○』が先」
世界に広がる理由を考えてみます🧐
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