本門の戒壇って何?
それぞれの家庭や会館など、創価学会員各自が御本尊に向かって題目を唱える場が、仏法の本義に基づく本門の戒壇であるといえます。
本門の戒壇とは、御本尊を信受して、南無妙法蓮華経を唱える唱題行を実践する場所のことであり、日蓮大聖人が創唱し展開された三大秘法(本門の本尊、本門の戒壇、本門の題目)の一つです。
戒壇とは元々、僧侶としての正式な資格を与えるために戒(仏道修行者が自ら誓い課した戒め)を授ける場所のことです。
大聖人は法華経の説に基づいて、具体的な行為を細かく規制する戒を排し「ただ法華経を持つを持戒となす」(御書新版389ページ・御書全集42ページ)と仰せになり(受持即持戒)、南無妙法蓮華経を受持・実践することを根本の戒とされています。
つまり、御本尊を信じて題目を唱える実践そのものに戒が含まれているため、それぞれの家庭や会館など、大聖人の仏法を正しく実践する創価学会員各自が御本尊に向かって題目を唱える場が仏法の本義に基づく本門の戒壇であるといえます。
なお、本門の戒壇とは特定の建造物であるとの主張が一部にありますが、上記のように本門の戒壇には特定の建造物を超える本義があります。
◆参考資料
・『創価学会 教学要綱』
・『新・人間革命』第5巻「獅子」の章、第14巻「烈風」の章
・宗教と政治をめぐるデマ――田中智学が唱えた「国立戒壇」論(松田明)WEB第三文明20221005
https://www.d3b.jp/npcolumn/14223